S40
最終日2009から3-1スタート。
ここからパゴスミラーでステラを切って攻撃すれば勝ち確で、もう一度瞑想を積んで急所で負け。テラパゴスはそういうゲームだ。詰め盤面で一度ミスすると、そのまま咎められる。
その後、なぜか三戦連続で急所負けして、心が折れた(全部が関係あるわけではないが)。
壁構築とめっちゃマッチングしたが、受ければTODも狙えるので本来は不利ではないはずの構築であった。しかしカミを雰囲気で出して、相手の選出を見た瞬間「やばい~」ってなってしまった。
冷静さを失うのは、パゴス使いとしてもってのほか。
今でも悔しい。
実はそこまで勝ちたいわけではないと、自分でも言い切れる。ただ想定通りに動けるかを試したいという理由で潜っていた(記事の立ち回りメモ用)。
では、なぜこんなに悔しいのだろう。
きっと自分がパゴスを裏切ったからだ。ごめんなさい、パゴちゃん。
十世代でもパゴスが使えるならば、リアルパゴシストとしての修行を続けたい。
ではまた。詳細な構築記事は今月中に出す予定(いつまでサボるのか……)。
【ポケモンSVダブル】S28使用構築 最終7位 解けぬ結び目、誘導の軌跡

【結果】
TN 優しさの理由 最終7位 2008(98-44)
TN 夕霧綴理 最終36位 1953(44-15)

【使用構築】

改案

【コンセプト】
・対称的な全体技と補助特性による択回避と安定行動を可能にするサイクル
・行動保証と定数ダメージによる柔軟な展開
【構築経緯】
<環境認識と方針>
レギュレーションGにおいては、全体技を軸とした対面寄りの展開が目立った。
特に「全体技+このゆびとまれ」の並びに対しては、たとえ全体技に対する耐性を持っていても、あるいは行動保証のある一般枠を用いていたとしても、全体技を使う側を処理できなければ一方的に押し切られる展開になりやすい。
そこで、まず現環境で想定される全体技の組み合わせを、一部の技が重複しつつも、並びごとの傾向に着目して、以下のように大きく3つに分類した:
A:じめん全体技+X
ねっさのあらし+しおふき / ブリザードランス / きょじゅうざん
だんがいのつるぎ+ねっぷう
→ 有効なタイプ:みず
B:フェアリー全体技+X
マジカルシャイン+イナズマドライブ / りゅうせいぐん
マジカルシャイン+ボディプレス / アクセルブレイク+ねっぷう
→ 有効なタイプ:どく、フェアリー
C:イエッサン系
アストラルビット+ワイドフォース
→ 有効なタイプ:ノーマル、あく
この分類を踏まえると、
Aには「みずテラス黒バドレックス」が、
B・Cには「どくテラスディンルー」がそれぞれに有効である。
このように、「全体技に耐性があり、かつ自身も全体技を扱える伝説」を採用し、それぞれの全体技パターンに対応する構成を組むことが、本構築の方針となった。
ただし、初手から伝説を出して全体技に対応しようとした場合、相手が初手に伝説を出してこない展開では、こちらの伝説枠が一般枠と対面することになる。
その際、相手の一般枠のテラスタルによる役割破壊を即座に見抜くのは難しく、どうしても「まもる」や「交代」といった様子見の行動が増える。
したがって、こうした行動の価値が落ちにくく、柔軟に立ち回れる伝説を採用することが、もう一つの重要な基準となった。
<伝説の決定>
全禁止伝説中で最速を誇る黒バドレックスは、![]()
サポートや耐性テラスと組み合わせることで、初手の全体技の打ち合いにおいても不利を取りにくく、構築の初動に大きな安定をもたらす。
また、「有利不利が不明な盤面でのまもる」や「不利対面からの引き」といった、一見消極的な選択も、このポケモンであれば成立させやすい。
・まもる+隣の攻撃
→ 素早さを活かすことで縛り関係を逆転させやすい。
・交代
→ 削れた盤面に対して、死に出しや対面操作からの再着地で「くろのいななき」を発動させやすい。その巻き返し性能は後発から投げた場合でも再現性が高い。
以上の理由から、黒バドレックスの採用に至った。
今回はみずテラスを選択した。その理由は以下の通り。
・Aの構成に対して、一般枠だけでの受けが成立しづらい。
・BとCに関しては、主な全体技使いがいずれもゴースト弱点を抱えているため、黒バドレックスで処理しようとするとテラス択が発生しやすく、遂行に不安が残る
・みずウーラオスの多さから、初手でまもるが成立しにくい場面が多く、みずテラスにより強引な対面処理が可能になる。
・みずテラス黒バドレックスの採用率が低く、読まれにくい。
みずテラス黒バドレックスは、元素人格論の観点から見ても極めて理にかなっていた。この構築においては、迷いなく採用するに至った。
互いに格→元素人格には
・攻撃面では2倍の補正をとるよりも一貫の増加を見る場合は人格テラスタルでよい
・耐久には優れているが互いに格なことがデメリットな場合は互いに格→元素でよい
<伝説の決定(その2)>
黒バドレックスを最大限に活かすには、「くろのいななき」発動後に再行動できる展開を安定して作ることが重要である。そのため、基本選出には「ガオガエン+このゆびとまれ」といったサポート枠を組み込み、黒バドレックスが動きやすい形を整える構成とした。
しかし、これらのサポート枠は盤面によっては黒バドレックスより明確に価値が劣る場面も多く、選出内における価値の非対称性が原因で、安定行動が成立しにくい盤面が目立った。
※安定行動という概念、および安定行動とまもるの関係性については、そらりあ様の動画で抽象的に言語化されており、思考整理のうえで非常に参考になった。
このような背景もあり、黒バドレックス1体だけでは全体技に対する対応力が十分とは言い切れず、構築全体としてその負担を軽減できる補完枠の必要性を感じた。
そこで、黒バドレックス+サポート2体という基本選出に4体目を加えるにあたっては、黒バドレックスと近い立ち位置にあるポケモンを組み込むことで、選出全体のバランスを整えやすくなると判断した。
着目したのは、ディンルーである。![]()
ディンルーの評価点は以下の通り。
・「とつげきチョッキ」によって圧倒的な耐久数値を持ち、誤魔化し性能が高い
・どくテラスを自然に採用でき、B・Cに強く出られるうえに、このルールで通りの良い「じめん全体技」を使える
ディンルーは一見、黒バドレックスとアンチシナジーに見えるものの、以下の点からむしろ高い補完関係にあると判断した。
・定数ダメージによりテラス択を軽減でき、定数+高火力というシンプルなスイープが強力
・黒バドレックスは「おいかぜ」「でんじは」「こごえるかぜ」「トリックルーム」などS操作展開に弱いが、ディンルーは素早さに依存せず、展開要員であるオーロンゲ・ハバタクカミ・エルフーンなどにも強く出られる
・特性「わざわいのうつわ」によって、黒バドレックスの特殊耐久を擬似的に補える
・「みずの一貫があるように見せかけて」、みずウーラオスに対して有利な展開を誘導できる
・どくテラスディンルーが苦手とする化身ランドロスには、黒バドレックスが強く、逆にみずテラス黒バドレックスが苦手とするミライドンには、ディンルーが明確な回答となる
こうした補完関係を踏まえ、もう一体の「全体技に耐性があり、自らも撃てる伝説」として、ディンルーの採用に至った。
<サポート枠>
ここまでで、「テラス依存度が高い」「全体技に強い」「環境から逆算して型が決まる」「初手から選出したい」といった特徴を持つ2体──黒バドレックスとディンルー──が決定した。
ここからは、それらを裏から支えるサポート枠として、「テラスに依存せず」「単体技に強い」「環境に左右されにくい動きができる」「交代の価値を引き上げられる」といった基準をもとに補完を検討する。
その基準を満たすポケモンとして、ガオガエンとピッピの2体を採用するに至った。![]()
![]()
<対ノーマルへの補完>
黒バドレックスでは対応しきれないノーマルは、基本的に2つのパターンに分類される。
① 高速ノーマル
黒バドレックスより速い個体群。これらはおおむね特殊耐久が高いが、物理耐久は低い傾向にある。そのため、ディンルーで対策することが可能であると判断した。
② 低速高耐久ノーマル
物理・特殊の両面で数値を持つポケモンに対しては、黒バドレックス・ディンルーともに打点が足りず、突破に行き詰まる場面が多かった。
そこで、こうした低速高耐久ノーマルに強く出られるみずウーラオスを採用し、補完とした。![]()
<対サイクルへの補完>
ここまでの構築において、特定のサイクル構築に対する不安定さが課題として浮かび上がっていた。
①対カイオーガ構築![]()
カイオーガ対面構築に安定して対応するには、「みず半減かつじめん半減」のポケモンが理想的である。この条件を満たす候補としては、みずオーガポン、くさオーガポン、ゴリランダー、カイリューが挙げられる。
さらに、サイクル構築まで視野に入れると、カイオーガ構築内の物理アタッカーに対してガオガエンの選出が重要になる。
→ 自分の結論としては、カイオーガサイクルに勝つには、ガオガエンを強く使えることが必要条件である。
そのうえで、以下の3点をすべて満たすポケモンが求められる:
・ガオガエンとの縦の補完が取れていること
・カイオーガに対して対面操作が可能であること
・みず半減かつ「キノコのほうし」が無効であること
この条件を満たすポケモンとして、みずオーガポン、くさオーガポン、ゴリランダーが候補となった。
②対黒バドレックスサイクル![]()
・構築にはすでにあくタイプを2体採用していたが、どちらもウーラオスに対して不利を取りやすく、「フェアリーテラス+ドレインキッス」を採用した黒バドレックスに対しても、あくタイプだけでは対応しきれない場面が多かった。
・ウーラオスを処理できる手段が黒バドレックスに限られており、黒バドレックス同士の対面では、相手のテラスタルや積み技次第で、こちらが絶対的に不利な展開になる場面も多かった。
→ こうした背景から、黒バドレックスミラーを打開するには、「ウーラオスに強いノーマル」の存在が必要不可欠であると判断した。
なお、ラスト1枠にHD「きせきのタネ」ゴリランダーを採用し、黒バドレックスを選出から外すことでミラーへの対応を試みた構築案も存在したが、その場合、後述のテラパゴスサイクルに勝つのが難しくなったため、最終的には不採用とした。
③対テラパゴスサイクル![]()
黒バドレックスがガオガエンに強くないからテラパゴスに勝てない、という単純な話ではない。
構築全体としてガオガエンへの圧力が足りておらず、さらにテラパゴスの処理もウーラオスに依存していたため、この2体を同時に相手取るのが難しい構造になっていた。
加えて、こちらが積んだ黒バドレックス+ウーラオスを並べたとしても、テラパゴスを倒すためには、結局単体技を選ぶしかなく、その都合上、択が一方的に不利になりやすいという問題もあった。
この状況を打開するには、以下の2点が必要だと考えた:
・ガオガエンへの役割集中を行うこと
・相手の積み展開に明確なリスクを与えること
以上の観点を踏まえ、上記の構築に勝率を最大化する補完枠として、「ノーマルテラス」「おんみつマント」「でんじは」「アンコール」カイリューの採用に至った。![]()
・ガオガエンと縦の補完に優れ、カイオーガ構築に強い
・みず・くさ・ほのおのサイクルに強いドラゴンタイプ
・ノーマルテラスで黒バドレックスミラーを打開できる
・ねこだましサイクルに強く、テラパゴスの積み展開にリスクを与えられる
以上により構築が完成した。
【構築の構造】
軸:
「潰し、崩し」
「潰し、受け」
サポート:![]()
「受け」「潰し、崩しの補助」
補完:
「潰し、崩し」
「潰し」「崩しの補助」
【基本選出】
パターン①
![]()
+![]()
![]()
「全体技+ガオガエン+このゆびとまれ」による対面の押し切り
「とつげきチョッキ+ガオガエン+いのちのしずく」による回復サイクル
「わざわいのうつわ」「いかく」「フレンドガード」による耐久補助サイクル
パターン②
![]()
+
+
or![]()
初手から黒バドレックスをがっつり守って積みに繋げるのではなく、最低限のサポートで削り仕事をさせて、退場させてもいいし、HPが残っていれば終盤の再展開を狙う──そんな運用を意識していた。
全体技を通すことで、読み合いを自然に減らしつつ、最終的には単体技アタッカーで締める展開を目指す。
パターン③
![]()
+
+
or![]()
定数ダメージやデバフで盤面を整え、
壁などの展開遅延やテラス択の緩和を図りながら、
最終的には、裏の高火力アタッカーでスイープを狙う。
パターン④
![]()
+![]()
![]()
ウーラオスの初手圧力で「まもらない」ことを強制させ、
カイリューの「でんじは」「アンコール」で盤面を整える。
そこから黒バドレックスの積みによる崩しを狙う。
【個体紹介】
カイリュー
カイリュー @ おんみつマント
テラスタイプ: ノーマル
特性: マルチスケイル
性格: いじっぱり
179(100)-204(252)-116(4)-108-121(4)-119(148)
アンコール / でんじは / しんそく / つばめがえし
[調整意図]
H...6n-1
A...特化
S...S-2「こだわりスカーフ」90族(=準速ペリッパー)+2
[解説]
テラスタルの王。
このルールにおいて、カイリューはタイプや特性の面で非常に優れたスペックを持っているものの、構築の初期段階で安易に採用すると、白バドレックスに対する選出の整合性が取りにくくなる場面が多く、扱いづらさを感じていた。
「ブリザードランス+ねっさのあらし」の並びに対して明確な回答を構築内に用意した上でカイリューを採用すると、選出の柔軟性と安定感が一気に向上した。
役割としては、隣で圧力をかけつつ、相手の積み展開にリスクを与えることで、取り巻きの崩し補助を担う。対面構築への補完枠としても優秀。
耐性面では、じめん技の一貫を切りながら、ウーラオス・みずテラス黒バドレックス・どくテラスディンルー・ガオガエンと相性が良く、縦の補完を取りやすい。攻撃面でも、黒バドレックスとのリレーが成立しやすく、ディンルーとの並びも噛み合っている。
技構成は「でんじは」「アンコール」によって積み展開に明確なリスクを与え、「このゆびとまれ」、ゴリランダーのような草タイプに対する圧力として「つばめがえし」を選択。また、「つばめがえし+ノーマルテラスしんそく」の組み合わせで、ウーラオスを処理することもできる。
配分は、対面選出でも腐りにくいようにA特化とした。
持ち物は「おんみつマント」。構築における黒バドレックスがみずテラスを切る関係上、「ねこだまし」への耐性が失われる場面が多くなるため、その穴を補う意図で持たせている。
テラスタイプはノーマル。自分は黒バドレックスがこのルールにおいて最強だと考えており、それを前提とするなら、構築内に以下の2つの対策を用意する必要があると感じた:
・アクロ系の黒バド対策 → あくタイプを2体、あるいはフィールドを書き換える枠
・積み系の黒バド対策 → ノーマルタイプを採用し、「アストラルビット」を単体技にさせる構造
この「2あく+1ノーマル」というテンプレートを成立させるうえで、ノーマル枠として自然に組み込める存在が、このカイリューだった。
みずウーラオス
ウーラオス(連撃) @ きあいのタスキ
テラスタイプ: ゴースト
特性: ふかしのこぶし
性格: ようき
176(4)-182(252)-120-74-80-163(252)
みきり / ちょうはつ / インファイト / すいりゅうれんだ
[調整意図]
最速AS
[解説]
普通の熊。
黒バドレックス+ウーラオスという並びで、初手に黒バドレックスで全体技を通し、裏のウーラオスでスイープを狙う展開は非常に強力。しかし、相手がフェアリーテラスを切ってきた場合、あくウーラオスは腐りやすくなる。人格半減テラスを切られても、みず技の通りは変わらない点を踏まえると──
人格と元素、両方の要素を構築内で自然に揃えられる黒バドレックス+みずウーラオスの並びが、もっとも理にかなっていると判断した。
役割はシンプルな一貫性アタッカー。
技構成はテンプレートに近いが、黒バドレックスが展開に弱いという弱点を補うため、「ちょうはつ」を採用している。
「きあいのタスキ」+最速によって、ミラー時の持ち物判別が容易になり、相手がいじっぱりASであっても同速勝負を避けられるのが地味に偉い。
テラスは基本的には切らないが、「グラスライダー」意識でくさテラスを採用していた。しかし、現環境で増加しているカイリューやドーブルに強く出られるよう、現在はゴーストテラスに変更している。
黒バドレックス
バドレックス(黒馬) @ のろいのおふだ
テラスタイプ: みず
特性: じんばいったい
性格: おくびょう
199(188)-94-111(84)-195(76)-121(4)-209(156)
まもる / めいそう / アストラルビット / サイコキネシス
[調整意図]
HB...A200「てだすけ」「すいりゅうれんだ」を94.9%で耐え
C...ダブルダメージ「アストラルビット」で162-156ハバタクカミを高乱数一発(75%)
ダブルダメージ「アストラルビット」+「ゴツゴツメット」ダメージ1回で無振りみずウーラオスを確定
ダブルダメージC+1「アストラルビット」で等倍「すいりゅうれんだ」耐え調整の化身ランドロスを高乱数一発
ダブルダメージC+2「アストラルビット」で「こだわりメガネ」ミライドンの「りゅうせいぐん」耐え調整のほのおオーガポンを高乱数一発
HD...「フレンドガード」込みでC187「こだわりメガネ」ミライドンのエレキフィールド「イナズマドライブ」を最高乱数以外耐え
S...最速135族抜き、「おいかぜ」下の準速アカツキガチグマ抜き
S-1状態で準速テラパゴス抜き
[解説]
言い訳のできる、世界一ずるいポケモン。最強のみず。
このルールでは、みずウーラオス、タケルライコ、化身ランドロス、ほのおオーガポンといった高火力単体技持ちの一般枠を2体並べて、初手からじゃんけんを仕掛けるような出し方が定番として存在する。そうした構造に対して、「択をしない」という選択を取れる黒バドレックスは、自然と採用されやすくなる。
このポケモンの性質上、展開的な使い方もサイクル的な使い方も、どちらでも強く扱える。補助技の選択肢が広いため、試合のあらゆる時間軸において強い行動を取り続けられる。
S26では、積み技を切って「おにび」を採用していたこともあった(今回は見送ったが)。テラスを序盤に一般枠に切ったあと、終盤に「ふいうち」などで縛られる展開になっても、「おにび」や「みがわり」といった、こちら視点での安定択を通すことで、一気に試合の流れを変えることもできる。
技構成は、「どくタイプ」や「ワイドガード」に強く出られる「サイコキネシス」、そして火力を上げながら特殊伝説に強くなる「めいそう」。
持ち物は「のろいのおふだ」。火力・耐久・素早さ配分のバランスがよく、安定感があると感じた。「いのちのたま」も候補だったが、黒バドレックスに対してよく見られる動きが「まもる+アストラルビット半減枠での攻撃」であることを考えると、自分のHPが削れる「いのちのたま」は、やはりリスクが高く、不安が残った。
配分については改善の余地があると考えている。特にHCミライドンの増加を踏まえると、もう少し火力に寄せた配分のほうが良いかもしれない。
テラスタイプは構築経緯の通り「みず」。
・役割対象の範囲が相手視点から見えにくく、遂行の安定感が高い
・「耐性テラス」+「一貫性の高い全体技」によって、自然な形で役割破壊が行える
本来、「元の弱点を半減にしつつ、役割破壊を仕掛ける」というのは、テラスタルの王道かつ強力な使い方である。
しかし、黒バドレックスの弱点はすべて人格タイプ(あく・ゴースト)であり、それらを半減できるテラスタイプは必然的に元素ではない。そのため、相手視点でも「黒バドには元素技が安定」と判断されやすい。
実際、自分もガオガエンで「はたきおとす」ではなく、「フレアドライブ」を黒バドレックスに撃つ場面が多い。
だからこそ、黒バドレックスにはまず「元素タイプに対する耐性」が求められると判断した。
みずテラスによってその条件を満たしたうえで、次に必要となるのが──その後の技の通しやすさ、すなわち一貫性である。
そして「アストラルビット」は、まさにその一貫性を備えた技だった。
こうして、受けと攻めを自然に両立できる構造が完成した。
ディンルー
ディンルー @ とつげきチョッキ
テラスタイプ: どく
特性: わざわいのうつわ
性格: いじっぱり
247(132)-168(180)-158(100)-67-112(92)-66(4)
カタストロフィ / じしん / バークアウト / ヘビーボンバー
[調整意図]
A...ダブルダメージ「じしん」でA200みずテラス「アクアジェット」耐え調整のイーユイを高乱数一発
「ヘビーボンバー」でA200「すいりゅうれんだ」耐え調整のハバタクカミを高乱数一発
HB...A200みずテラス「すいりゅうれんだ」を83.2%で耐え
D...あまり
[解説]
異常の鹿、まもじしんの鬼。
黒バドレックス構築における「とつげきチョッキ」枠には、自分は「特定の特殊耐久が高いポケモンに対して潰し性能の高い物理アタッカー」であることを重視していて、候補としてはゴリランダーやテツノカイナも挙がっていた。
その中でディンルーを選んだ理由は、全体技を使えること、出し負けを最小限に抑えられる「カタストロフィ」を覚えること、「ハバタクカミ+イーユイ」に対してテラスを強要されないこと、イエッサン系に自然に強く出られること、「でんじは」や「イナズマドライブ」への拒否性能があること──とにかく対面構築への強みが多かったから。
ただし、サイクル構築に対してはやや不安が残る。「ゴリランダーの存在によって『じしん』の通りが悪くなる」「『カタストロフィ』以外の崩し性能が控えめ」「対面操作が行えない」といった点は気になった(自分がサイクル向けの型を見つけられなかっただけかもしれない)。
役割としては、シンプルな対面アタッカーでありつつ、定数ダメージを使った展開役にもなる。
交代の価値を高める構築を目指すうえで、「わざわいのうつわ」によるダメージ軽減は非常にかみ合っている。
たとえば、黒バドレックス+Xという盤面で、黒バドレックスが不利を取る場面。たとえ「まもる」ができても、実際には即引きしたいことが多い。そんなとき、隣のポケモンにまで耐久補助が効くのは大きな強みとなる。
黒バドレックス・ピッピ・ガオガエンという3体では、ピッピの特殊耐久を補う手段がなかったが、このポケモンを採用すればそれが成立する。
「フレンドガードに、さらにフレンドガードを重ねる」──介護する側を、介護する。その構造が気に入っていたのも、ディンルーを使い続けた理由のひとつだった。
技構成は、
・じしん:全体技。
→ 初手で黒バドレックスと並べた際、黒バドが「まもる」を選びやすい都合上、「まもる+じしん」の動きが自然に強い。
→ 隣がピッピの場合、「ピッピが動かなくても『フレンドガード』が機能する」ため、この動きが成立しやすい。
→ 隣がガオガエンのときは、「すてゼリフ → カイリュー」+「じしん」という展開が可能。
・カタストロフィ:誰にでも通る安定行動。
・バークアウト:特殊アタッカーへの牽制と、黒バドレックスの起点作り
・ヘビーボンバー:フェアリーへの打点。
全体技への耐性を重視したため、フェアリーではなく「どく」を選んだ。
どくテラスは、人格タイプだけでなく元素タイプの弱点も同時にカバーでき、ディンルーとの相性が非常に良かった。
たとえば「こだわりミライドン」に対して、初手から「イナズマドライブ」をディンルーに撃ってくる──そんな展開も少なくない。だからこそ、自分は初手でテラスタルを切らずに、まずはこだわりかどうかを確認し、次のターンに動き出すというプレイを好む。
これは、シングルバトルにおける「一度受け出して、次のターンに耐性テラスで返す」──その感覚に近い。
ピッピ
ピッピ @ しんかのきせき
テラスタイプ: くさ
特性: フレンドガード
性格: のんき
176(244)-65-106(228)-80-90(36)-47 *S26
まもる / このゆびとまれ / いのちのしずく / てだすけ
[調整意図]
HB...特化白バドレックスのダブルダメージ「ブリザードランス」を90.4%で2耐え
HD...「わざわいのうつわ」込みでC187「こだわりメガネ」ミライドンのエレキフィールド「イナズマドライブ」を7/8で耐え
S...最遅50族より遅い
[解説]
ふわふわの妖精。
この枠はもともと「オッカのみ」モロバレルを使っていたが、いくつかの理由で採用を見送った。
・単体技に強いが、全体技に弱く、でんき単体+こおり全体への受け出しができない
・見えないくさテラスや「ぼうじんゴーグル」に明確な裏目を取られる
・「オッカのみ」を採用しても、取り巻きの「ちょうはつ」をケアできない
そしてじめん全体技対策を考える中で、「ブリザードランス+ねっさのあらし」や「ねっぷう+だんがいのつるぎ」の両方を受けられるポケモンがほとんどおらず、タイプで受けられないなら特性で受けようと考え、ピッピにたどり着いた。
「このゆびとまれ」によるサポートだけでなく、交代の価値も高められ、全体技にも対応できる。ガオガエンとの縦の相性も良く、この枠がピッピであることに納得感があった。
ただ、構築全体の元素バランスがやや崩れていた感触もある。
技構成は以下の通り。
・採用理由そのものである「このゆびとまれ」
・立ち回りを安定させる「まもる」
・味方が「まもる」しているターンにも回復できる「いのちのしずく」
最後の一枠は自由枠。「てだすけ」は強力だが、必須ではない。
このポケモンがもっとも腐りやすいのは、「隣が交代しなければならない場面」、なおかつ「相手が攻撃せず、積んでくるような展開」。そのときは「アンコール」が非常に強い行動になるため、採用する価値は十分にある。
配分は単体技を意識したHB寄り。
テラスタイプは、みず+でんきの両方を半減できる「くさ」を選択した。
ガオガエン
ガオガエン @ ゴツゴツメット
テラスタイプ: みず
特性: いかく
性格: しんちょう
201(244)-135-124(108)-90-143(156)-75 *S20
すてゼリフ / ねこだまし / はたきおとす / フレアドライブ
[調整意図]
HB...「フレンドガード」込みで特化ザマゼンタのB+1「ボディプレス」を7/8で耐え
特化白バドレックスの「インファイト」を7/8で耐え
D...11n
S...ミラーで下から「すてゼリフ」意識で低め
[解説]
ダブルバトルの魂。「択を仕掛ける」のではなく、「択を自分に都合よく作り直す」存在。
「いかく」によるダメージの軽減、「クリアチャーム」の強制
「ねこだまし+攻撃」「ねこだまし+積み」による1対1の有利対面作り
「ねこだまし+交代」「すてゼリフ+交代」による不利対面のリセット
「ねこだまし+ふかしのこぶし」による詰め
「すてゼリフ+攻撃」による有利対面の維持
「すてゼリフ+まもる」による有利不利の判断、次手への連結
「すてゼリフ+いのちのしずく」による味方の回復
ガオガエンと相性の良い伝説を採用することで、自然とガオガエンの選出が増えて、試合展開も落ち着きやすくなった。
技構成は、
・みずテラス黒バドレックスやディンルーが苦手な草タイプを処理できる「フレアドライブ」。展開要員のエルフーンを「倒したいときに倒せる」動きが取れる。
・タケルライコの「とつげきチョッキ」、ミライドンの「おんみつマント」、テラパゴスの「たべのこし」など、相手の大事な持ち物を落とす「はたきおとす」。
持ち物は「ゴツゴツメット」。みずウーラオスに明確に強く出られる。
HD振りは、テラパゴスへの繰り出しを意識。
テラスタイプはみず。緊急時にみずウーラオスに対して切る。
【おわりに】
ここまで読んでくださりありがとうございました。
スペシャルサンクス
構築理論を考えるうえで、参考にさせていただいた皆さま。
ランクマッチでぐるぐるサイクルを回してくださり、感想を交換してくださった皆さま。
こちらが2回とも負けた試合にもかかわらず、一番納得のいく対話構築のプレイングを見せてくれた Eduさん。
ポケモンを考えるのが大好きで、構築相談から記事の執筆まで支えてくれた ねさん。今月のランクマも、心から応援しています。
おまけ
たぶん、伝えるためじゃなく、残すために。
レギュレーションGというルールは択が多く、環境も長期化したことで、気づけば「ある有名な構築に勝たなければ、構築って呼べない」──そんな空気に押されて、ただ目の前の勝ち負けばかりを追いかけていました。
構築全体の関係性を丁寧に整える時間も、気力もなくなって、「こうすれば勝てるから、そう動く」という理由だけで、選択を積み重ねるようになっていた。その先にあったのは、勝つための義務感ばかりで、だんだんとポケモンというゲーム自体が、好きでいられなくなる感覚でした。
今回の最終構築も、最終的には環境に合わせただけのもので、でんじはカイリューを採用した時点で、「構築の綺麗さ」や「立ち回りで勝ち切る理想形」からは、遠ざかっていたと思います。
でも、「納得できないまま最終日に入る」──それだけはしたくなかった。だからこそ、普段なら採らないような型にも手を伸ばして、少し無理をしてでも形にしました。
全対応できる枠が見つからなかったのは、単に自分が下手だっただけ。時間が足りなかっただけかもしれません。もしかしたら、全対応構築なんて、本当は不可能じゃなかったのかもしれない。
カイリュー自体は、確かに噛み合っていた。けれど、それ以上に綺麗に整える未来を目指すことは、途中で諦めました。
全対応には程遠く、構築としての完成度は高くなかったかもしれませんが──それでも、構築を考える時間そのものは、間違いなく楽しかったです。次は、もっと綺麗な構築を作れるように。
【ポケモンSVダブル】S26使用構築 最終9位 アンダルシアの犬

【はじめに】
こんにちは!推しのザシアンを使い続けたら、いい感じの成績を残せたので、構築を紹介します。また、このルールに限らず、スタン構築の理解についても触れていくので、よかったら読んでみてください。
【結果】
TN はるきみそら 最終9位 2022

【使用構築】

【前書き】
ガオガエンが解禁されたランクマ環境では、サイクル構築が主流となり、スタンミラーが頻発していた。その環境が続くだろうと想定した。
しかし、実際には、ガオガエンの「ねこだまし」にリスクをつける、エルフーン+「こだわりハチマキ」ゴーストテラス悪ウーラオスのような対面的な押し付け構築が多くなった。![]()
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こうした構築に対して、安定行動だけで勝つのはきつく、1つ1つの択に重みがあって、中間択が無くなる傾向がある。初手に悪ウーラオスに対して「ねこだまし」を打たず、ハバタクカミで「シャドーボール」を選択して一点読みを頼った立ち回りが少なくなかった。このように択を制して勝つこともあったが、勝率の安定は難しかった。
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押し付けへの対策を友人と相談した結果、「試合の中(立ち回りを考えること)ではなく、試合の外(構築を考えること)で行うことが重要である」という結論に至った。すなわち、試合の中で択をするよりも、構築段階で択を解消することが望ましい。
例えば、「きあいのタスキ」や「半減きのみ」を採用するだけでも状況は変わる。エルフーン+悪ウーラオスに対し、「きあいのタスキ」ハバタクカミ+「ヨプのみ」ガオガエンの並びで、「マジカルシャイン」+「はたきおとす」を悪ウーラオスに集中するなどの行動であれば、少なくとも初手で数的不利を取ることはない。加えて、高火力の特殊全体技を多用する構築に、意外なポケモンに「とつげきチョッキ」を持たせることも一つの方法である。
レギュレーションGにおいて、対面的な攻め構築がさらに増えたため、これらにしっかりと対策することを最優先とした。特定の伝説を通すのではなく、押し付けに強い一般枠を探し、それをスタンミラーの選出に組み込むという方向性を決めた。「対面的な攻め構築には対応しつつ、スタンミラーにはある程度対応できるスタン構築」を目指すことにした。
【コンセプト】
・環境に多い「全体技+全体技」や「全体技+単体技」の組み合わせに適切に対応し、対面的な攻め構築に対してアドバンテージを取る。
・構築段階で択を極力回避し、自分視点だけの安定択を確保する。
【構築経緯】
(1) ザシアンを使いたい。このポケモンの強みは、やはりタイプ相性の優秀さにある。他のスタン構築の伝説枠と比較して、「受け性能が優れており、安全に着地しやすい」点が評価できる。さらに「ふとうのけん」により高い対面性能を持つため、押し付け寄りの環境にも適しているではないかと考え、ザシアンのスタン構築を組むことにした。
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「単体技+単体技」は長期的に見ると「まもる」択(「まもる」を巡る読み合い)によって不安定になりがちだ。しかし、「全体技+全体技」や「全体技+単体技」の対策がなければ、相手に容易に安定行動を取らせてしまうため、そこを重視するべきである。レギュレーションGの環境が落ち着いてきたこともあり、現環境で受けたい技を整理した:
全体技:
・こおり+じめん(ブリザードランス+ねっさのあらし)
・みず+ひこう+じめん(しおふき+こがらしあらし+ねっさのあらし)
・フェアリー+ほのお+じめん(マジカルシャイン+ねっぷう+だんがいのつるぎ)
・ゴースト+エスパー(アストラルビット+ワイドフォース)
単体技:
・でんき、ドラゴン(イナズマドライブ、りゅうせいぐん)
・かくとう(ボディプレス)
このルールの課題点は、「ブリザードランス」の存在によって浮いている枠を活用しにくい点にある。環境初期こそグラードンは少なかったが、白バドレックスが増えたことで、じめん技の通りが非常に良くなった。
そこで、じめん技を受けることよりも、じめんと組み合わせやすい全体技(こおり・みず・ほのお)への耐性を優先するのが適切だと考え、じめん全体技を採用した構築において伝説同士の打ち合いで優位に立てるみずテラスザシアンを採用することにした。
(2) 同じ理由から、みずタイプとして、ザシアンが呼び寄せるじめん、ほのおに対処できるだけでなく、「まもる」択をある程度解消することも可能にするみずウーラオスを採用した。
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(3)(4)(5) じめん全体技をみずテラス伝説とみずウーラオスで対面処理することを決めた後、残りの組み合わせを確認したところ、自然に次の選択となった:
・こおり、ゴースト+エスパーに強い → ガオガエン
・みず+ひこうに強い → タケルライコ
・でんき、かくとうに強い → モロバレル
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ザシアン+イーユイの並びを解散し、今回はイーユイの代わりにガオガエンを採用した。その結果、以下の問題が生じた。
・ザシアンと相性の良い全体技を失った。特殊禁伝と組み合わせやすいみずウーラオスよりも遅いため、「バークアウト」の位置になりにくく、「ねっぷう」を撃てないため、モロバレル(いかく込み)への対応が厳しくなった。
・白バドレックス構築の取り巻きに「ちょうはつ」を打ちたいが、みずウーラオスの前ではそれも難しい。
そこで、イーユイの本来の役割を分散させる形で、以下のように型を調整した。
・「とつげきチョッキ」「バークアウト」タケルライコ → 特殊禁伝+このゆび対策
・「ちょうはつ」みずウーラオス → 白バドレックス構築の取り巻きへの対応
次に、各ポケモンの詳細な型について考察する。
ガオガエンがウーラオス+伝説と対面した場合、交代の選択肢が限られるため、「ゴツゴツメット」ガオガエンを採用し、仮に「すいりゅうれんだ」を受けたとしても、ウーラオスのHPを半分ほど削れるようにした。
しかし、同じことを考えているプレイヤーが多いため、択を発生させるのではなく、あえて「ゴツゴツメット」の位置を判別不要にし、相手の安定行動を逆に裏目にできる「パンチグローブ」みずウーラオスを採用した。
さらに、でんきやかくとう技を多用する(ミライドンやザマゼンタ)構築で採用されるほのおタイプに対して安定した立ち回りができるよう、「オッカのみ」モロバレルを採用した。これにより、フェアリー+ほのおの組み合わせへの対策も兼ねることが可能となった。
(6) ここまで対特殊禁伝には対応できるが、物理禁伝である白バドレックス、グラードン、ザマゼンタは物理耐久が高く、テラスタル込みでザシアンに対して実質的な物理受けとなるため、突破が難しい状況が頻繁に発生する。
ここで一度対物理伝説を考えた際、物理受けを採用して毒菱を絡めることでテラパゴスを通すのではなく相手の特殊枠を疲弊させて物理受けで詰ませる戦い方が効果的である
シグマさんのテラパゴス構築の記事を参考にしつつ、物理伝説構築における特殊枠をザシアンで処理し、最後にこちらの物理受け兼特殊エースで詰め切るか詰ませるという方向性を決定した。
シングルバトル環境において、ザシアンの天敵とも言えるヘイラッシャの突破手段を検討した。その結果、最適解として浮上したのがヌチゲモである。
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特性「しんがん」と技「ブラッドムーン」によりテラスタルのケアが不要であり、さらに「コーチング」や「てっぺき」といった能力上昇を無視できる点が素晴らしく、対面性能を落とすことなくゴーストテラス「きあいのタスキ」ヌチゲモを採用した。
以上により構築が完成した。
【個体紹介】

タケルライコ@とつげきチョッキ(あく)
[調整意図]
H...16n+1
B...A200「すいりゅうれんだ」ダメージがずれるライン
C...D121黒バドレックスへの「じんらい」ダメージがずれるライン
S...(以前「エレキネット」を採用していたときの調整)S-1準速ウーラオス抜き
[解説]
でっかくてかわいいぬいぐるみくん。
特殊受け。主に黒バドレックス、カイオーガ、テラパゴスに選出。特殊禁伝と対面することが多いと想定し、HD寄りの「とつげきチョッキ」型を採用した。D4振りのタケルライコよりもさらに硬いため、相手視点のダメージ感覚を崩壊させることができた。
構築全体が遅めであるため、速いポケモンに対して耐久と先制技で誤魔化すことを想定し、「じんらい」を採用。さらに、「バークアウト」+「ボルトチェンジ」の組み合わせにより相手の特殊枠を弱体化させつつ、価値の低いポケモンを場に残すことで「まもる」の価値を下げることができた。これにより、対面操作からザシアンを安全に着地させ、単体技の通りを良くすることで択を解消する動きが可能となった。
最後の一枠は、「エレキネット」を採用することで相手のスカーフポケモン、黒バドレックス、みずウーラオス+「このゆびとまれ」などに対応することを考えたが、ほのおオーガポンやモロバレルへの遂行速度を考え、ドラゴン技が欲しくなる場面も多かったため、「りゅうせいぐん」を採用し、選出の幅を広げた。
テラスタイプはあく。友人が教えたイエッサン+黒バドレックス対策として非常に有効で、負けることはなかった。しかし、その他の場面でテラスを切る選択肢が少なくなった。改善の余地あり。
ウーラオス@パンチグローブ(くさ)
[調整意図]
A...10n。等倍「すいりゅうれんだ」+「アクアジェット」で無振り化身ランドロスを確定倒す
B...A200「すいりゅうれんだ」、A238「ブリザードランス」ダメージがずれるライン
HD...C183「いのちのたま」化身ランドロスの「だいちのちから」を13/16で耐え
C200テラパゴスのステラ「テラクラスター」を13/16で2耐え
S...最速ペリッパー抜き
[解説]
相手のゴツメ持ちに「すいりゅうれんだ」を押し続け、しかも「まもる」を貫通しない謎の熊。
ザシアンの苦手なじめん・ほのお対策としての採用。H252B188振りのガオガエンに対して「すいりゅうれんだ」で63.4%の確率で倒せる火力を確保。確定で倒すためにはA198程度が必要だが、B204振りのガオガエンに対してA200まで振った場合でも63.4%の確率でしか倒せないため、そこまでAに割く必要はないと判断。そもそもガオガエンに対してはゴツメダメージを受けない時点で有利を取れている。
白バドレックスに対してはすでに有利を取れるため、配分はランドロス意識のHD寄り。「きあいのタスキ」を採用しないため、対面構築に対して高火力の特殊技にも強く出られる耐久調整をした。
テラスタイプはくさ。「いかりのこな」を無視できる点、さらにくさタイプが多いカイオーガスタンに対して強く出られる点を評価しての採用。問題点は、ペリッパーの「ぼうふう」に耐えられなくなることである。

ザシアン@くちたけん(みず)
[調整意図]
H...「みがわり」意識の4n+1、「ゴツゴツメット」ダメージ意識の6n-1
A...A+1「きょうじゅうざん」で無振り黒バドレックス、無振りアマージョ、H252振り白バドレックスを確1、無振り化身ランドロスを高乱数一発
A±0「じゃれつく」で無振りミライドンを確1
B...A200「すいりゅうれんだ」ダメージがずれるライン
HB...みずテラス込みでA222グラードンのダブルダメージ「だんがいのつるぎ」を90.63%で2耐え
HD...C217「いのちのたま」黒バドレックスのダブルダメージ「てだすけ」「アストラルビット」を7/8で耐え
S...最速合体寿司抜き
[解説]
剣の王。
伝説枠。 今回はAに多く振ったが、それは間違いなく大正解であった。Aにあまり振らなかったときは、相手をギリギリ倒せない場面が多発したが、今回は火力不足を感じることはなかった。135族より速くすることでパオジアン、ハバタクカミ、ミライドンとの素早さ関係の判断が不要になるが、 現環境のハバタクカミはSブーストが主流であり、パオジアンやミライドンには抜かれても勝てると判断し、準速135族兼最速寿司抜きの調整にした。
技構成は、 フェアリーに強い「きょうじゅうざん」を採用。対面構築にもサイクル構築にも強い汎用性の高い技として、みずテラス時にタケルライコの「じんらい」を透かせる「みがわり」を採用した。ほのおオーガポンなどの「ほのお+はがね半減ポケモン」に対して「せいなるつるぎ」が欲しい場面もあったが、「じゃれつく」はミライドン、テツノカイナ、みずウーラオスに非常に有効であった。特に、「きあいのタスキ」みずウーラオスを1HPに削ることで、ガオガエンの「ゴツゴツメット」と合わせて処理できるのが強く、その動きが多かった。

ヌチゲモ@きあいのタスキ(ゴースト)
[調整意図]
HB...A200「すいりゅうれんだ」を94.93%で耐え
A222グラードンのダブルダメージ「だんがいのつるぎ」+シングルダメージ「だんがいのつるぎ」を77.18%耐え
C...特化
S...ほとんどの白バドレックス、ガオガエン抜き
[解説]
間抜けでかわいい熊さん。
物理受け兼特殊エース。「きあいのタスキ」を採用したが、連撃技や物理伝説に対する役割遂行を考え、準速CSではなくB振りに調整。 その結果、白バドレックスやガオガエンを抜けない場面もあったが、大きな裏目にはならなかったため、そのまま採用した。
技構成は、対面性能が最も高いヌチゲモのテンプレート。
テラスタイプはゴースト。「ねこだまし」を裏目にでき、「きあいのタスキ」との相性が良く、さらに「てっぺき」ザマゼンタを完全に置物にすることができる点を評価しての採用。
モロバレル@オッカのみ(みず)
[調整意図]
S...最遅50族より遅い
日本チャンピオンの配分をそのまま採用した。
[解説]
常に最強であり続ける互いに素受け。
パオジアン、ザマゼンタ、グラードン、ほのおオーガポンを意識してBを上げる選択肢もあったが、最終的には黒バドレックスへの対応を優先し、D振りを選択。
「クリアスモッグ」も欲しかったが、イーユイ入りに対して「まもる」が重要であると判断し、積みアタッカーやヘイラッシャに対しては「クリアスモッグ」なしでも十分対応可能と考え、「まもる」を採用した。
テラスタイプはみず。しかし、一度も切ったことがなく、最適とは言えないと感じた。無効タイプを採用し、イージーウィンを狙う方が良い選択肢となる。 フェアリーやノーマルなどが候補。

ガオガエン@ゴツゴツメット(ゴースト)
[調整意図]
B...A200「すいりゅうれんだ」ダメージがずれるライン
HD...C217「いのちのたま」黒バドレックスの弱点「テラバースト」を最高乱数以外耐え
[解説]
悪の眼差しを持つが、その心は正義。何でも知っているお姉さん。
立ち回り勝負になりやすい特殊積み禁伝を意識したHD調整。ウーラオス+バドレックスに対して、黒バドレックスの場合はどう調整しても「アストラルビット」+「すいりゅうれんだ」に耐えられず、白バドレックスの場合は素早さ関係が不確定なため、むしろ耐えない方が都合の良い場面も少なくない。したがって、「すいりゅうれんだ」耐えの調整は不要と判断。
ただし、「ブリザードランス」+「10まんばりき」や「だんがいのつるぎ」を確定耐えできることの方が有用であるため、Bを132-134程度まで上げる選択肢も考えられる。
技構成は白バドレックス構築を意識。相手の交代を安易にさせない「おにび」、そして威力の高い「フレアドライブ」を採用。このルールにおいては、ガオガエンをカイオーガ構築に採用する場合でさえ、「フレアドライブ」を切ったことは一度もなかった。単純にくさタイプへの遂行速度が高く、実際に撃つ場面が多い相手は以下の通り:
モロバレル、エルフーン、ゴリランダー、オーガポン、黒バドレックス、ハバタクカミ、パオジアンなど。(悪技を採用していないのに黒バドレックスのテラスを切らせてしまうのは申し訳ない。)
悪技を採用する場合、「フレアドライブ」を切るのではなく「おにび」を切るのが適切であると考える。
テラスタイプについては最後まで迷ったが、ボックス内のHD個体がゴーストテラスだったため、そのまま使用した。
ゴースト: 「ねこだまし」やテツノカイナに強い
ひこう: ランドロス、グラードン、寿司に強い
みず: ウーラオス+白バドレックスに強い
【選出の考え方】
まとめると、行っている選出は大体以下のようになる。AとBは対面構築に対する対面選出、Cは対面構築に対するサイクル選出、Dはサイクル構築に対するサイクル選出である。
【A:対面駒3体+ガオガエン】
対面選出の基本形。
ガオガエンは隣のポケモンと相性の良いサポート技を多く持ち、自身の対面性能も低くないため、この形を選択できればほとんどの試合で勝てる。
【B:対面駒3体+後発モロバレル】
序盤から対面的な動きを仕掛けることで相手のモロバレル対策や全体技の位置を弱め、最終的に「相手の構築に刺さる対面駒とモロバレルを並べる」状況を作り出す。
この形を実現できれば、「キノコのほうし」が通らなくてもモロバレルは隣のポケモンと同等の価値を持ち、その強みを最大限に発揮できる。
【C:禁伝+@1+モロバレル+ガオガエン】
相手の対面構築がモロバレル+ガオガエンを崩せないと判断した場合、この選出を採用する。@1には行動保証のある「とつげきチョッキ」持ちや「きあいのタスキ」持ちを選択することが多い。
選出画面では、相手の構築に応じて対面的な動きからサイクルに移行するか、サイクルスタートからエースを通すかを判断する。
例:
・ザシアンガチグマ+モロバレルガオガエン
→ 対面からスタートし、対面駒が同時に倒されないように立ち回る。モロバレル+ガオガエンのサポートを活かし、刺さる方を通す。
・タケルライコガオガエン+ザシアンモロバレル
→ 「バークアウト」「すてゼリフ」で相手の盤面を弱体化し、「かふんだんご」で回復しながらじわじわ削る。最終的にザシアンを通して勝ち筋を作る。
【D:@2+積み禁伝+ガオガエン対策】
サイクル選出。いわゆるスタンミラー対策。
ガオガエン入りのサイクル構築に対しては、基本的に以下を意識する。
・初手にザシアンを出さない。
・ガオガエンを容易に処理できるポケモンを選出する。(ウーラオスまたはガチグマ)
・対面操作が可能な初手を選出するか、安定した引き先を確保する。
よく選出した初手:
・タケルライコ+ウーラオス
・タケルライコ+ガオガエン
・ウーラオス+モロバレル(+引き先としてガオガエン)
・ウーラオス+ガオガエン
・モロバレル+ガオガエン
「ちょうはつ」「バークアウト」「キノコのほうし」でうまく場を整え、「すてゼリフ」「ボルトチェンジ」でエースを安全に着地させ、有利対面を作り続けることを目指す。
【重いポケモン】
・ほのおオーガポン。ザシアンのメインウェポンを半減し、さらにウーラオスに強いポケモンと組まれることが多いため、「ニードルガード」択を避けられない。
・化身ランドロス。型の判別が難しく、耐性テラスタルや耐久調整が増えることで対応がさらに困難になるため、これは本構築における最大の問題点となり得る。ペリッパーを採用しない限り、じめん全体技への対応は厳しいままである。
・ほのおオーガポン、ウルガモス入りのグラードン。
【おわりに】
ここまで読んでくださりありがとうございました。
今回の構築には曖昧な部分が多かったので、次はもっと幅広く対応できるように頑張ります。モロバレルガオガエン、諦めない。
スペシャルサンクス
スタン構築の師匠であるmarcofieroさん、ねさん、そらりあさん。
前期の対戦から、不利な状況でも常にプレイングを極めることの大切さを教えてくださったエリザベートさん。今期、私も不利な試合で最後まで諦めず、TODで勝つことができました。
バトメモ運営のパモさん。すべての選出パターンを記録するのは初めてでしたが、使用感が非常に良く、大変助かりました。本当にありがとうございます。
おまけ
【ポケモンSVダブル】S20使用構築 最終40位 剣王災魚伝

【はじめに】
こんにちは。今回はS20ダブルで使用したザシアン構築を紹介します。
【結果】
TN ひたぎ 最終40位
【使用構築】

【構築経緯】
(1) まず、5月に知り合いと話した際、黒バドレックスの隣にいるかくとうを半減させるどく、ゴースト、エスパーがいずれも黒バドレックスに対して不利であるため、伝説ポケモンにテラスタルを切らせるとフェアリーに寄りやすいという問題があると認識した。
上位の構築記事を参考にした結果、ザシアンが現環境に適していると判断した。特にフェアリーテラスを採用した黒バドレックスやミライドンに対して有効であることが、ザシアンを採用する決め手となった。ザシアンはタイプ一致のフェアリーテラスを活かしつつ、相手のフェアリーテラスにも対応できる点が強みである。
ザシアンの元のタイプは受け性能に優れており、テラスタルへの依存度が低いため、一般枠でテラスタルをためらわずに切ることができる。相手に見える選択肢を増やすことで、行動を読まれるリスクが軽減され、よりストレスの少ない戦いが可能になる。

一方で、ザシアンにはいくつかの弱点も存在する。「いかく」や「ねこだまし」が確実に通るため、先発としての適性が低く、全体技を持たないため、「このゆびとまれ」と伝説ポケモンの組み合わせに対しての対応が難しい。また、自身より速い黒バドレックスには圧倒されやすいという課題もある。
これらの点を踏まえ、黒バドレックスを中心としたサイクル構築が特に厄介であると考えた。ノーマルテラスザシアンを用いたサイクル構築を試みたものの、テラスタルを切った後に「こだわりスカーフ」ウーラオスに縛られるケースが多く、かくとうの一貫性を切るためにモロバレルを組み込んだ。しかし、相手の持ち物によってはモロバレルの動きが制限される場合があり、「いのちのたま」黒バドレックスの「サイコキネシス」や、「てだすけ」ガオガエンと「こだわりメガネ」ゴーストテラス黒バドレックスの組み合わせに対して、一ターンで敗北することも頻繁に見られた。
そこで、サイクルではなく対面構築をベースに組むことにした。積み型の黒バドレックスに加え、「こだわりメガネ」黒バドレックスにも対応できるようにすることを目指した。これにより、「ねこだまし」や「いかく」の影響を受けにくい初手の選定が重要となり、ザシアンとの相性が良い全体技の採用や、黒バドレックスに対して上から妨害できるポケモンの選定が必要だと考えた。
(2)(3) Sブースト「こごえるかぜ」ハバタクカミと「おんみつマント」イーユイは、上記の条件をすべて満たす初手である。黒バドレックス構築でよく見られる「きあいのタスキ」みずウーラオスよりも、両者が上から動ける点が評価されている。さらに、黒バドレックスに対して最も詰ませ性能が高いノーマルテラスハバタクカミを採用することに決めた。


このルールでは、多くのサイクル構築が伝説枠にテラスタルを温存しようとするため、この2体はサイクルパーツに対して圧力をかけ続けることができる。
(4) 「いかく」を気にせず、上述の3匹が誘うほのおタイプやほのおテラスに対応できる「こごえるかぜ」要員として、みずウーラオスを採用することにした。

(5) 上記の4体には以下の問題点がある。
(6) 最後に、上記の5体では対処しきれない晴れ構築に対応するため、汎用性を維持しつつタケルライコを採用した。
【コンセプト】
・テラスタル依存度の低い伝説を使うことで全員が強く動ける
・環境に多い強力なタイプおよびテラスタイプに対応できるビートダウン
・先制技を活かした柔軟な攻め
【個体紹介】
ザシアン@くちたけん(フェアリー)
[調整意図]
S...最速135族抜き
H...16n+1
B...A200「すいりゅうれんだ」ダメージがずれるライン
HB...A238白バドレックスのダブルダメージ「ブリザードランス」 + 「10まんばりき」を85.16%耐え
HD...C205イーユイのダブルダメージ「ねっぷう」を耐え
C187「こだわりメガネ」ミライドンのフィールドのないでんきテラス「イナズマドライブ」を耐え
C217「こだわりメガネ」黒バドレックスのゴーストテラスダブルダメージ「アストラルビート」を耐え
[解説]
ハバタクカミ@ブーストエナジー(ノーマル)
[調整意図]
S...最速オーガポン抜き
C...「わざわいのたま」「ムーンフォース」で無振りミライドンを高乱数一発
H...16n+1
HB...A200「すいりゅうれんだ」を98%で耐え
HD...C187「こだわりメガネ」ミライドンのフィールドのないでんきテラス「イナズマドライブ」を耐え
C217黒バドレックスのダブルダメージ「アストラルビット」を7/8で耐え
[解説]
初手要員。アタッカー兼サポーター。
S操作が少なく、誰よりも上に動けるパーティに対して初手に出すことが多かった。使い慣れていたため使いやすかったが、物理偏重の構築に対しては仕事量が限られる点が反省材料であった。
配分については以下の構築記事を参考にした:
【S18ダブル】 いのちのたまカイオーガ 【最終46位レート2004】|ポケモンパーティ構築|ポケモン徹底攻略
技構成は、「このゆびとまれ」+ 「こだわりメガネ」黒バドレックスに有効な「こごえるかぜ」と、「おんみつマント」黒バドレックスに有効な「でんじは」を採用。このルールでは、伝説枠だけを通すパーティも多いため、「でんじは」の強さが際立っている。最後の技は環境に合わせて調整可能である。「めいそう」カイオーガが流行していた時には「にほんばれ」を採用してイージーウィンを狙ったが、汎用性が低いため最終的には「まもる」を選択した。
テラスタイプとしてはノーマルを採用。黒バドレックス構築においてかくとう枠よりも速いため、ノーマルテラスを活用できる。このルールにおいては黒バドレックスの「アストラルビット」を無効化する枠があることが重要であり、たとえハバタクカミを諦めたとしても、ノーマルテラスの他の選択肢を探すべきである。

イーユイ@おんみつマント(みず)
[調整意図]
S...準速ウーラオス抜き
HD...C205イーユイの弱点「テラバースト」を耐え
HBD...A200ウーラオスの「アクアジェット」 + C217「のろいのおふだ」黒バドレックスのダブルダメージ「アストラルビット」を95.71%で耐え
[解説]
相棒枠その2。アタッカー兼起点作成サポーター。可愛いさかなさん。
最初は、テラスタルを切っても黒バドレックスを受けられ、白バドレックスの「10まんばりき」を耐えられるHBC「とつげきチョッキ」イーユイを試用した。また、「カタストロフィ」により、相手の「すてゼリフ」を気にせず定数ダメージで耐久の高いポケモンを崩すことが可能であった。しかし、ゴリランダーが不在の場合、チョッキ枠としてミライドンを受けられないため、チョッキ枠をゴリランダーに変更した。
イーユイを先発として使用する際、相手が「ねこだまし」を打ってこないことが多いが、持ち物が判明するか、テラスタルを使うと相手が「ねこだまし」を使ってくるため、「おんみつマント」が最適な持ち物であると判断した。「おんみつマント」と「ちょうはつ」の組み合わせにより、ザシアンがモロバレルやガオガエンからの妨害を受けにくくなり、安全に着地できる。
「わざわいのたま」により、フェアリー半減ではないほのおタイプのガオガエンに対して、「ムーンフォース」2発+「ねっぷう」で倒すことが可能となる。また、「じんらい」のリーチを伸ばすことで、相手の予想外の縛りを作り出すことができる。
技構成としては、全体技の「ねっぷう」と「バークアウト」を採用した。ハバタクカミの「ちょうはつ」は実際にはそれほど強力ではなく、トリックルームやサイクル相手に対してハバタクカミ自体も大きなダメージを与えられないため、「ちょうはつ」が欲しい場合が多く、代わりにイーユイに持つことをした。最後の枠にはみず「テラバースト」を採用し、みずウーラオス不在時でも無理やりほのおタイプに対処できるようにした。しかし、「まもる」や「オーバーヒート」がないため、ザマゼンタやザシアンに対する安定感が低く、イーユイの出番は予想より低かった。
テラスタイプとしては、カイオーガサイクル構築に対してほぼ確定で選出するため、みず、くさが考えられる。白バドレックスを意識してみずを選択した。

みずウーラオス@きあいのタスキ(みず)
[調整意図]
AS特化
H...16n
[解説]

ゴリランダー@とつげきチョッキ(ノーマル)
[調整意図]
HB...A200「てだすけ」「あんこくきょうだ」を耐え
HD...C222「こだわりメガネ」カイオーガのみずテラスダブルダメージ「てだすけ」「しおふき」を7/8で耐え
C217「こだわりメガネ」ミライドンのフィールドのない「てだすけ」「りゅうせいぐん」を耐え
[解説]
アタッカー兼サポーター。特殊受け。
ザシアンと一緒にガオガエンに弱いポケモンを採用する理由は、戦術的な観点だけでなく、戦略的な観点からも考慮する必要がある。このポケモンは、縦の対応だけでなく、横の動きも強力にサポートできる点が評価されている。
参考にした記事:
S15 統合ガチカイハッサム【最終5位(2221)】(3/15補足) : かもねぎのやみなべ
(このゲームの本質を非常によく捉えていると思いますので、ぜひ読んでみてください。)

タケルライコ@じしゃく(でんき)
[調整意図]
S...S-1で準速ウーラオス抜き
H...16n+1
B...A200「すいりゅうれんだ」ダメージがずれるライン
HB...でんきテラス込みでA238白バドレックスのダブルダメージ「ブリザードランス」を87.9%で2耐え
HD...C222「こだわりメガネ」カイオーガのみずテラスダブルダメージ「しおふき」を最高乱数以外耐え
[解説]
伝説枠その2。アタッカー。
晴れ構築対策としての役割を持ちながら、瞑想系以外の多くの構築にも対応可能である。環境的に「こだわりメガネ」ハバタクカミや化身ランドロスが減少したため、通りが良くなった。ザシアン、イーユイ、みずウーラオスはみずテラス白バドレックスに対して強くないため、最終的に白バドレックスの処理はこのポケモンに依存することになる。
配分は主にみずウーラオスや白バドレックスを意識して調整した。耐久に振る場合は、B方面を重視するのが適切である。技構成については、「10まんボルト」「じんらい」「まもる」がほぼ確定であり、ドラゴン技に関しては、この構築のサイクル能力が高くないことから、場に残ることが多いと考え、「りゅうのはどう」を採用した。
持ち物は、相手の晴れを利用して単純に火力を上げる「じしゃく」を選択した。「いのちのたま」を採用しなかった理由は、耐えるべき攻撃に耐えられなくなる可能性があると判断したためである。例えば、ザマゼンタの「ボディプレス」を2回耐えることがほとんどできたが、「いのちのたま」を採用した場合には自傷で倒される。
【重いポケモン】
化身ランドロス、グラードン
炎テラスゴリランダー、ウルガモス
カイオーガサイクルのブリジュラス
【おわりに】
正直構築の完成度は低く、考え方も甘かったのは否めませんが、前シーズンに強い方々と対戦できたのは嬉しかったです。
サイクル構築が好きで、ガオガエンが解禁されてからはいつもサイクルパーツを中心に構築を組んでいましたが、今回は違う組み方を試してみました。この記事を書いているとき、友人がザシアン構築を作っていて、その勝ち方も美しいです。やはり、サイクルを諦めてはいけないと感じます。次はモロバレルとガオガエンを使う予定です。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
スペシャルサンクス
構築の理論段階でお世話になり、理論を参考にさせていただいたそらりあさん、ねさん、シアノさん、vanさん。
OTSBO3の練習を一緒にしてくださったコテツさん、すみれさん。
構築相談に乗ってくださり、問題点を指摘し、ランクマで熱い試合をしてくださったマルコ、ビクターさん。
同じ5体を使って励ましてくださったfukushi sotaさん。
ランクマで何度も対戦し、感想を交換してくださったくろたまさん、テヨンさん、アザラシさん。
おまけ






